デュルケムの生涯
デュルケムのプロフィール(白鳥 2011: 17-8) エミール・デュルケムは、ドイツとの国境に近いフランス東方のロレーヌ地方、ヴォージュ県のエピナルに1858年に生まれ…
続きを読む第三共和政とドレフュス事件(木村 2022)
デュルケムは、……マックス・ウェーバーより6歳年上ですが、ほぼ同世代といってよいでしょう。この二人に共通する背景となる重要な歴史的出来事は、やはり前章で触れた1870〜71年の…
続きを読む社会学独自の研究対象(Durkheim 1897=1985: 13-4)
[1] Durkheim,Émile, 1897, Le Suicide : Étude de Sociologie, Paris: Félix Alcan.(宮島喬訳,…
続きを読む集合意識(デュルケム『社会分業論』)
同じ社会の成員たちの平均に共通な諸信念と諸感情の総体は、固有の生命をもつ一定の体系を形成する。これを集合意識または共同意識とよぶことができる。もちろん、それはただひとつの機関を…
続きを読むなぜ集合意識とよぶのか(Durkheim 1893=1971: 80-1)
Durkheim, E., 1893,De la Division du Travailsocial, Paris: Alcan. (田原音和訳,1971,『社会分業論』…
続きを読む機械的連帯(デュルケム『社会分業論』)
類似から生まれ、個人を社会に直接結びつける、ひとつの独自の連帯が結果する。われわれは、この連帯を機械的とよぼうと思うが、その理由は次章においてもっとよく示したい。この連帯の特質…
続きを読む有機的連帯(デュルケム『社会分業論』)
分業が生みだす連帯は、これとまったく別である。前記の連帯が諸個人の相似を意味するのにたいして、この連帯は、諸個人がたがいに異なることを前提とする。前者は、個人的人格が集合的人格…
続きを読む復原的制裁(デュルケム『社会分業論』)
この制裁が他ときわだって違うところは、それが罪をつぐなうということではなくて、たんに原状の回復に帰着するということである。この復原的法律を犯したり、それを軽んじたりしたものに、そ…
続きを読むデュルケムの『自殺論』における仮説と検証(松本 2007)
[1] 松本康,2007,「社会調査で何がわかるか」森岡清志編『ガイドブック社会調査 第2版』日本評論社,51-66.デュルケムの問題関心……アノミー状態(規範…
続きを読む表:各宗教信者100万人あたりの国別自殺者数(Durkheim 1897=1985: 175)
プロテスタンティズムとカトリシズムの違い(Durkheim 1897=1985: 182)
[1] Durkheim,Émile, 1897, Le Suicide : Étude de Sociologie, Paris: Félix Alcan.(宮島喬訳,…
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