- 「異なる人間たちが、限られた空間のなかでともに住み合っていくことを可能にする知恵あるいは仕掛けの総体」(長谷川 2019[1]: 2)
- 「ある場所に複数の人びとが集まって関係を結び、いろいろなやりとりをするなかで、その関係が一定のパターンをもち長期的に続くようになったとき、そこには社会がある」(浅野 2002[2]: 18)
- 「確かに『社会』がある」という実感、それは、多くの場合、このような生きにくさや苦しさ、社会と私との「ズレ」「違和」があるときに生じる。いま述べたようなかなり深刻な「問題」に直面しているとき(いや、さほど深刻でなかったとしても)、人は「社会」について考え始めることになる(考えざるをえない)」(奥村 1997[3]: 6)。
[1] 長谷川公一,2019,「新しい社会学のために」長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志『社会学』有斐閣,1-16.
[2] 浅野智彦,2002,「ちょっとだけ社会学への招待」浅野智彦編『図解 社会学のことが面白いほどわかる』中経出版,15-31.
[3] 奥村隆,1997,「社会学になにができるか——なめらかさからの距離」奥村隆編『社会学になにができるか』八千代出版,1-38.