渡辺明日香,2017,「ストリート・ファッション」藤田結子・成実弘至・辻泉編『ファッションで社会学する』有斐閣,181-202. ストリート・ファッションとは、主に若者たちが集う街から生まれる「いま・ここ」のファッショ…
作者別: nakyuichi
バトラーによるジェンダー議論の再設定(藤村 2007: 382-3)
藤村正之,2007,「ジェンダーとセクシュアリティ」長谷川公一・浜日出夫・藤村正之・町村敬志『社会学』有斐閣,377-412. 彼女は、ジェンダーを後天的なものとするとらえ方が、逆にセックスを生物的なるがゆえに自然で自…
異性装をするトランスヴェスタイト(森山 2017: 51-2)
森山至貴,2017,『LGBTを読みとく——クィア・スタディーズ入門』筑摩書房. ジェンダーという概念の肝の前半は「女らしさ」「男らしさ」の強制でしたが、その中の容姿(服装や化粧など)に関する「女らしさ」「男らしさ…
専攻分野の性差(江原 [2001]2021: 239-41)
江原由美子,2021,『ジェンダー秩序 新装版』勁草書房. 専攻分野の男女の相違は、得意科目の相違に基づいているのだろうか。図表13は、高校生の教科観を示している。ここからは、男女の専門分野の選択の背後に、ある程度…
「男女特性論」の問題点(加藤 2017: 174-5)
加藤秀一,2017,『はじめてのジェンダー』有斐閣. 第1の問題点は、それが単なる「分離」言い換えれば水平的な「区別」ではなく、多くの場合、実は上下関係を伴う「差別」だということです……「補助的」な仕事が職位や賃金の上…
「社会分析基礎論」資料情報
授業資料で示したリンクは以下の通りです。 クイズ「質問文と選択肢の作成」https://forms.office.com/r/WjFnwvfyc6 本日の授業のコメントペーパーの回収 https://forms.offi…
バトラー「ジェンダー・アイデンティティは遂行的に構築される」(渋谷 2005: 251-2)
渋谷知美,2005,「ジェンダー(バトラー)」大村英昭・宮原浩二郎・名部圭一編『社会文化理論ガイドブック』ナカニシヤ出版,249-52. 「遂行的」というのは、言語学の用語である。文章の中には、それを発話することが、そ…
国家によるハビトゥスを通じた象徴的暴力の行使(Bourdieu 1994=2007: 152-4)
Bourdieu, Pierre, 1994, Raisons pratiques : sur la théorie de l’action, Paris: Éditions du Seuil. (加藤晴久・…
行為としてのナショナリズムの分類(樽本 2016; 佐藤 1995)
樽本英樹,2016,『よくわかる国際社会学 第2版』ミネルヴァ書房. 佐藤成基,1995,「ネーション・ナショナリズム・エスニシティ――歴史社会学的考察」『思想』854: 103-127.(樽本英樹,2016,『よくわか…
マイケル・ビリッグ「ありふれたナショナリズム」とスポーツ(原 2011)
[1] 原百年,2011,『ナショナリズム論——社会構成主義的再考』有信堂高文社. 「ありふれたナショナリズム」は、「ネーションからなる世界」という概念的イメージをつくり上げる信条、前提、習慣、描写、実践などによって複…
「なりたがり」世界都市(町村 2006)
町村敬志,2006,「グローバリゼーションと都市空間の再編——複数化していく経路への視点」似田貝香門・矢澤澄子・吉原直樹編『越境する都市とガバナンス』法政大学出版局,35-58. 後発の大都市がグローバルな都市間競争に…
給与明細に隠されたもの:日系人労働者の給与の実態(丹野 2016: 108-9)
丹野清人,2016b,「顔の見えない定住化」北川由紀彦・丹野清人『移動と定住の社会学』放送大学教育振興会,105-119. 彼は「時給1,200円で働いている」と筆者に言っていた。なるほど、彼の支給額は時間給1,200…
バリバイ一家が来日した経緯(乾 2021: 26-8)
乾英理子,2021,『クルドの夢 ペルーの家――日本に暮らす難民・移民と入管制度』論創社.p.26-8 家族が暮らしていたのは、トルコ南東部ガジアンテップ県にある小さなクルド人集落だった。父ムスタファさんは左官などの建設…
クルド人として日本に生きる(アフマディヤーン 2020: 40-1)
ソホラブ・アフマディヤーン,2020,「クルド人——ふるさとからの声」駒井洋監修・小林真生編『変容する移民コミュニティ——時間・空間・階層』明石書店,38-41. 現在、日本に居住しているクルド人のほとんどはトルコ出身…
単一民族という神話と多文化共生(塩原 2012: 27-8)
塩原良和,2012,『共に生きる——多民族・多文化社会における対話』弘文堂. こうして今日の日本社会では、「多文化共生」という謳い文句が定着しつつある。これは歓迎すべき変化だが、問題がないわけではない。それは、このスロ…
不就学の問題と教育を受ける権利(宮島 2023: 120-2)
宮島喬,2023,「移民/外国人の子どもたちと多文化の教育」宮島喬・佐藤成基・小ヶ谷千穂『国際社会学 改訂版』有斐閣,119-35.p. 欧米諸国の多くは,国籍に関わりなく一定年齢の子どもには就学を義務としている。しか…
表:各宗教信者100万人あたりの国別自殺者数(Durkheim 1897=1985: 175)
先行研究を批判的に検討する(石田 2017: 31)
石田賢示,2017,「先行研究を批判的に検討する」林雄亮・石田賢示編『基礎から学ぶ社会調査と計量分析』北樹出版,30-1.
建築空間と権力(山本 2015: 7-8)
山本理顕,2015,『権力の空間/空間の権力——個人と国家の「あいだ」を設計せよ』講談社. 住宅は私的空間である。私たちはその私的空間の中に住んでいる。その私的空間は家族だけの親密な空間である。誰であっても、たとえ公…
建築家ジョン・ジャーディの考え方(六耀社編 2003: 116-8)
六耀社編,2003,『集客』六耀社. 40年ほど前、トスカナ地方の丘陵村落を訪ねているとき、人々が交流してコミュニティを経験する場所が、ヨーロッパの古い偉大な都市の広場や中庭やくねる街路だということに気がつきました。人…