2006年から2010年までの都市社会学と地域社会学の入門書と概説書をリスト化し、目次を掲載しています。刊行年の降順です(ただし、刊行月の区別はしていません)。
編著者名 タイトル 出版社 刊行年 | 目次(主に章) |
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浅川達人・ 玉野和志 『現代都市とコミュニティ』 放送大学教育振興会 2010 版元ドットコム | 都市を眺め、生活を見つめる 「コミュニティ」が意味したもの 21世紀のコミュニティ 社会地図と社会地区分析 大都市の社会・空間構造とコミュニティ 郊外化と再都市化 都市の歴史的変遷とローカル・コミュニティの変容 コミュニティを枠づける制度と組織 コミュニティにひろがる集団とネットワーク 町内社会と町内会 自営業者たちとコミュニティ 学校とコミュニティ 民族集団とコミュニティ 高齢化とコミュニティ 都市コミュニティのゆくえ |
井上俊・ 伊藤公雄編 『社会学ベーシックス 4 都市的世界』 世界思想社 2008 出版社HP | ●都市の概念 1 実験室としての都市——パーク/バージェス/マッケンジー『都市』(町村敬志) 2 都市的生活様式——ワース「生活様式としてのアーバニズム」(高山龍太郎) 3 結節機関の集積——鈴木栄太郎『都市社会学原理』(森岡淸志) 4 都市のイメージ——リンチ『都市のイメージ』(井上芳恵) 5 「都市的なもの」の優越——ルフェーヴル『都市革命』(斉藤日出治) 6 サブカルチャーの視点——フィッシャー「アーバニズムの下位文化理論に向かって」(松本 康) ●都市化の諸相 7 都市化への対応——ジンメル「大都市と精神生活」(菅野 仁) 8 地方都市の肖像——リンド/リンド『ミドゥルタウン』(菅 康弘) 9 都市と文明——マンフォード『都市の文化』(若林幹夫) 10 無秩序の擁護——セネット『無秩序の活用』(中筋直哉) 11 言葉の都市——パイク『近代文学と都市』(清水 学) 12 都市への哲学的散策——ベンヤミン『パサージュ論』(近森高明) 13 盛り場の変遷——吉見俊哉『都市のドラマトゥルギー』(難波功士) ●都市のサブカルチャー 14 ホームレスの世界——アンダーソン『ホーボー』(平川 茂) 15 非行少年の物語——ショウ『ジャック・ローラー』(津島昌寛) 16 スラム街の若者集団——ホワイト『ストリート・コーナー・ソサエティ』(田中研之輔) 17 都市の村人——ガンス『都市の村人たち』(寺岡伸悟) 18 反学校の文化——ウィリス『ハマータウンの野郎ども』(原田隆司) ●都市生活の影 19 工業都市の労働者——エンゲルス『イギリスにおける労働者階級の状態』(青木秀男) 20 貧富の対照——ゾーボー『ゴールド・コーストとスラム』(高橋早苗) 21 貧困を生きる——ルイス『貧困の文化』(石岡丈昇) 22 都市社会学というイデオロギー——カステル『都市問題』(大澤善信) 23 新しい都市社会学へ——ハーヴェイ『都市と社会的不平等』(吉原直樹) 24 監視の深化——ライアン『監視社会』(柏原全孝) 人名索引/事項索引/執筆者1覧 |
高橋勇悦監修, 菊池美代志・江上渉編 『21世紀の都市社会学 改訂版』 学文社 2008 出版社HP | はじめに 第1部 都市社会学の理論 第1章 歴史のなかの都市―市民共同体形成の社会学 第2章 シカゴ学派の都市研究 第3章 生活様式としてのアーバニズム 第4章 社会的ネットワークと下位文化・ 第5章 都会人のパーソナリティ 第6章 新都市社会学の問題意識―資本主義と都市 第7章 日本の都市社会学―都市社会学の第1世代 第2部 現代都市のすがた―都市的現実へのアプローチ― 第8章 グローバリゼーションと都市エスニシティ―多文化共生の都市へ 第9章 都心とインナーエリア 第10章 郊外社会とサバーバニズム 第11章 町内会・自治会とNPO―地域社会と社会集団 第12章 コミュニティとその可能性 第13章 都市の貧困層 第14章 現代大都市の社会階層:新たな不平等の成立? 第15章 アジア都市の現状と未来 |
森岡清志編 『地域の社会学』 有斐閣 2008 出版社HP | 第1部 地域を考える 第1章 〈地域〉へのアプローチ=森岡清志 第2章 地域社会とは何だろう=森岡清志 第3章 地域を枠づける制度と組織=玉野和志 第4章 地域に生きる集団とネットワーク=玉野和志 第5章 地域が歴史を創り出す 歴史が地域を造り出す=中筋直哉 第6章 なぜ地域が大切か=原田謙 第2部 地域を見る 第7章 子育てと地域社会=安河内恵子 第8章 学校と地域=玉野和志 第9章 自営業者たちと地域社会=小浜ふみ子 第10章 高齢化と地域社会=安河内恵子 第11章 エスニック集団と地域社会=2階堂裕子 第12章 地域社会の未来=森岡清志 |
蓮見音彦編 『講座社会学 3 村落と地域』 東京大学出版会 2007 出版社HP | 1章 総論 村落・地域社会の変動と社会学(蓮見音彦) 2章 農家生活と農村社会の変動(杉岡直人) 3章 村落と農村社会の変容(松岡昌則) 4章 現代日本の都市―農村関係の諸位相(鯵坂学) 5章 開発と地域社会の変動(蓮見音彦) 6章 地方自治体「構造分析」の系譜と課題(中澤秀雄) |
町村敬志編集チーフ 『地域社会学講座 1 地域社会学の視座と方法』 東信堂 2006 出版社HP | 序 第1部 地域社会学の形成と展開 第1章 地域社会と地域社会学(藤田弘夫) 第2章 〈農村-都市〉の社会学から地域社会学へ(西山八重子) 第3章 グローバリゼーションと地域社会(町村敬志) 第4章 グローバリゼーション、市民権、都市(岩永真治) 第2部 地域社会研究への複合的視座――基本概念と研究視角 第1章 地域社会の編成と再編(小内透) 第2章 地域社会の構造と空間(瀬戸一郎) 第3章 都市化とコミュニティの変容(松本康) 第4章 地域社会の自治と再建造(中澤秀雄) 第3部 実践としての地域社会学 第1章 地域フィールドワーク実践と地域社会学(清水洋行) 第2章 地域社会学の知識社会学(中筋直哉) 第3章 地域社会へのリテラシー(佐藤健二) |
新原道信・ 広田康生編集チーフ 『地域社会学講座 2 グローバリゼーション/ ポスト・モダンと地域社会』 東信堂 2006 出版社HP | 序 第1部 マクロトレンドと地域社会 第1章 ポストモダンとしての地域社会(吉原直樹) 第2章 世界システムと世界都市の論理(黒田由彦) 第3章 ネットワーク社会とメディア公共圏(大澤善信) 第Ⅱ部 移動から見た地域社会 第1章 世界の移動と定住の諸過程(アルベルト・メルレル) 第2章 トランスナショナリズムの展開がもたらす地域社会の現在的課題(広田康生) 第3章 移動と生活・潜在能力の発達(浅野慎一) 第Ⅲ部 地域社会の破壊と再生の諸相 第1章 グローバリゼーションとイタリア地域社会の非営利・協同事業組織の展開(田中夏子) 第2章 グローバリゼーションと日本の地場産業(高橋英博) 第3章 地域形成主体としての女性――主婦のパラドクス(国広陽子) 第4章 地域形成主体としての「弱者」(佐藤恵) 第5章 「災害(多発)社会」と人間生活の再生(大矢根淳) 第Ⅳ部 新たな公共性の創出にむけて 第1章 地域生活、ローカルガバナンス、〈公共性〉(橋本和孝) 第2章 いくつものもうひとつの地域社会へ(新原道信) |
玉野和志・ 三本松政之編集チーフ 『地域社会学講座 3 地域社会の政策とガバナンス』 東信堂 2006 出版社HP | 序 第1部 地域政策の展開と地域の変容 第1章 戦後日本の地域政策(吉野英岐) 第2章 地域開発政策と農村の変容(大久保武) 第3章 都市化と都市政策の展開(清水亮) 第Ⅱ部 地域の変容と住民活動の展開 第1章 子育て、教育をめぐる運動の展開(中西典子) 第2章 福祉の地域化とボランタリー・セクター(三本松政之) 第3章 地域経済とまちおこし(矢部拓也) 第4章 災害とまちづくり(横田尚俊、浦野正樹) 第5章 外国人と多文化共生(都築くるみ) 第Ⅲ部 地域ガバナンスと地域社会学の技法 第1章 地域政策と地域ガバナンス(玉野和志、田中重好、鰺坂学) 第2章 地域政策の策定の技法(西村雄郎、谷口浩司) 第3章 住民参画の技法(市川虎彦、山下祐介、菅磨志保、西山志保) 政策形成・評価のツールの開拓 市民参画型社会調査(立木茂雄) ニーズ調査(中西典子) コミュニティ・カルテ(野呂芳明) 社会指標(social indicators)(西山志保) アクションリサーチ(Action Research)(藤井達也) GIS、社会地図(矢部拓也) シミュレーション(simulation)(菅磨志保) ハザードマップ(浦野正樹) 引用・参考文献 |