質的調査の方法論/理論
編著者名 タイトル 出版社名 刊行年 | 目次(主に章) |
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サトウタツヤ・春日秀朗・神崎真実編 『質的研究法マッピング ——特徴をつかみ、活用するために』 新曜社 2019 出版社HP | 序章 質的研究法を理解する枠組みの提案 本書の構想(サトウタツヤ) 1章 「過程×実存性」――モデル構成 1-1 日誌法(麻生武) 1-2 TEA(複線径路等至性アプローチ)(安田裕子) 1-3 ライフストーリー(木戸彩恵) 1-4 ライフラインメソッド(川島大輔) 1-5 iQOL(Individual Quality of Life)(福田茉莉) 1-6 回想法/ライフレビュー(野村信威) 2章 「構造×実存性」――記述のコード化 2-1 KJ法(田垣正晋) 2-2 テキストマイニング(若林宏輔) 2-3 SCAT(Steps for Coding and Theorization)(香曽我部琢) 2-4 オープンコーディング(日高友郎) 2-5 会話分析(川島理恵) 2-6 PAC(個人別態度構造)分析(内藤哲雄) 2-7 解釈記述アプローチ(無藤 隆) 3章 「構造×理念性」――理論構築 3-1 グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)(戈木クレイグヒル滋子) 3-2 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)(山崎浩司) 3-3 生態学的アプローチ(野中哲士) 3-4 エソロジー(細馬宏通) 3-5 マイクロエスノグラフィー(柴山真琴) 3-6 ビジュアル・ナラティブ(やまだようこ) 3-7 TAE(Thinking At the Edge)(得丸智子(さと子)) 3-8 自己エスノグラフィー(沖潮(原田)満里子) 4章 「過程×理念性」――記述の意味づけ 4-1 ナラティブ分析(能智正博) 4-2 ディスコース分析(鈴木聡志) 4-3 エスノメソドロジー(樫田美雄・岡田光弘) 4-4 ライフヒストリー(桜井厚) 4-5 解釈的現象学(西村ユミ) 5章 質的研究の方法論的基礎 5-1 フィールドエントリー(神崎真実) 5-2 インタビュー(徳田治子) 5-3 観察(フィールドワークの)(谷口明子) 5-4 観察(エソロジー的乳幼児の)(廣瀬翔平) 5-5 質的研究の倫理(春日秀朗) 6章 質的研究の広がりと可能性 6-1 混合研究法(抱井尚子) 6-2 アクションリサーチ(八ッ塚一郎) 6-3 ナラティブに基づく医療(NBM)(斎藤清二) 6-4 学習論の見取り図とその未来(香川秀太) 6-5 合議制質的研究法(藤岡 勲) |
大谷尚 『質的研究の考え方 ——研究方法論からSCATによる分析まで』 名古屋大学出版会 2019 出版社HP | 第Ⅰ部 質的研究のデザイン、方法、パラダイム 第1章 質的研究とは何か——いくつかの基本概念とその検討 1 質的研究とは何か 2 質的研究「方法」と質的研究「方法論」 3 記録とコード化 4 質的研究における主観と客観 5 質的研究の評価規準としての客観性、信頼性、妥当性 6 「母集団とサンプル」概念の再考 7 質的研究における結果の再現性 第2章 リサーチ・クエスチョンの設定 1 質的研究のリサーチ・クエスチョン 2 リサーチ・クエスチョンの評価 第3章 研究デザイン 1 質的研究の研究デザイン 2 質的研究のためのガイドライン 第4章 データ採取 1 質的研究の研究参加者 2 観察やインタビューの中立性の再考——観察の理論負荷性 3 サンプリングとサンプルサイズ 4 観察と観察記録 5 個別インタビュー 6 フォーカス・グループ 7 文書研究・文書分析 8 人工物研究・人工物分析 9 アートを用いたデータ採取 第5章 データ分析 1 カテゴリー分析(テーマ分析)とシークエンス分析 2 分析的枠組みとしての概念的・理論的枠組みの適用 3 質的データ分析手法の必要性 4 「分析の妥当性を高めるためのスーパービジョン」の問題 第6章 理論化とモデル化 1 質的研究における理論化 2 質的研究におけるモデル化 第7章 質的研究の結果の表象 1 質的研究論文のタイトル 2 質的研究論文の執筆形式(IMRaDと質的研究) 3 Reflexivityの記述 4 アートを含む多様な表象 第8章 質的研究の研究倫理 1 研究倫理への深い配慮の必要性 2 「研究参加しないことは不利益にならない」という説明の問題 ——研究倫理は研究デザインで保証する 3 教育研究に合った研究倫理はあり得るか 4 研究参加者名の実名表記について——実名表記と匿名表記の判断 5 研究参加者がインフォームド・コンセントを超えるデータ採取を望んだら 6 質的研究における研究参加の同意の撤回について 7 解釈的な研究と研究倫理 8 データの改ざんとねつ造は何をもたらすのか 第9章 質的研究に関するその他の問題と課題 1 さまざまな質的研究手法の使い分けは可能か 2 教育実践研究と質的研究 3 量的研究手法と質的研究手法の併用 4 「定性的・定量的」という表現について 5 質的研究とエビデンスレベル 6 質的研究に関する諸概念・言説をその歴史的文脈において理解する必要性 7 プログラムやシステムの開発と評価における質的研究の有効な活用の可能性 8 質的研究のために研究者が備えておくべき知識、理解、能力とは何か 第Ⅱ部 SCATによる質的データ分析 第10章 SCATとは何か——その機能と意義 1 SCATとは何か 2 SCATの機能と特徴 3 諸刃の剣としてのSCAT 4 質的データ分析手法としてのSCATの意義 第11章 SCATによる分析 1 SCATのフォームを準備する 2 テクストをセグメント化してテクスト欄に記入する 3 コーディングの前にテクスト(データ)をよく読む 4 〈1〉の「テクスト中の注目すべき語句」を書く 5 〈2〉の「テクスト中の語句の言いかえ」を書く 6 〈3〉の「左を説明するようなテクスト外の概念」を書く 7 〈4〉の「テーマ・構成概念」を書く 8 分析的枠組み(概念的・理論的枠組み)の利用とその際の注意点 9 〈5〉の「疑問・課題」を書く 10 「ストーリー・ライン」を書く 11 「理論記述」を行う 12 「さらに追究すべき点・課題」を書く 13 その他の分析例 第12章 SCATでの分析の参考のために——SCATのTips&Pitfalls 1 SCATのTips(コツ) 2 SCATのPitfalls(落とし穴) 第13章 SCATのFAQ 1 コーディング以前に関するFAQ 2 コーディングに関するFAQ 3 ストーリー・ラインに関するFAQ 4 分析結果に関するFAQ 結語にかえて 1 研究領域を超えた世界共通の研究言語としての質的研究 2 研究対象となる人々と社会の理解のために |
Prasad, Pushkala (箕浦康子監訳) 『質的研究のための理論入門 ——ポスト実証主義の諸系譜』 ナカニシヤ出版 2018 出版社HP | 01 技(わざ)としての質的研究:ポスト実証主義の諸系譜と研究スタイル(町惠理子[訳]) 1 質的研究をおこなう場合のジレンマ 2 技としての質的研究:研究の諸系譜とスタイル 3 本書について Ⅰ 解釈的アプローチの系譜 02 シンボリック相互作用論:自己と意味を求めて(浅井亜紀子[訳]) 1 シンボリック相互作用論への哲学的影響 2 シンボリック相互作用論の中心概念 3 シンボリック相互作用論学派の研究例 4 シンボリック相互作用論における論争と新たな方向性 03 解釈学:テクストの解釈(山下美樹[訳]) 1 解釈学の哲学 2 解釈学派の中心概念 3 解釈学派の研究例 04 ドラマツルギーとドラマティズム:劇場・舞台としての社会生活(伊佐雅子[訳]) 1 ドラマツルギーの哲学的先駆者たち 2 アーヴィング・ゴフマンとドラマツルギー 3 ドラマツルギー学派の研究例 4 ケネス・バークとドラマティズムの哲学 5 ドラマティズム学派の中心概念 6 ドラマティズム学派の研究例 05 エスノメソドロジー:日常生活の成り立ち(時津倫子[訳]) 1 エスノメソドロジーの理論と哲学 2 エスノメソドロジーの中心概念 3 エスノメソドロジー学派の研究例 4 エスノメソドロジーの貢献と限界 06 エスノグラフィー:ネイティブの文化的理解(村本由紀子[訳]) 1 エスノグラフィーにおける人類学の遺産 2 古典的エスノグラフィーの中心概念 3 非正統的なエスノグラフィー諸派 4 エスノグラフィーの研究例 5 エスノグラフィーの系譜における論争と新たな方向性 Ⅱ 深層構造に着目する系譜 07 記号論と構造主義:社会的現実の文法(藤田ラウンド幸世[訳]) 1 記号論の哲学 2 記号論と構造主義における中心概念 3 記号論的アプローチの研究例 4 構造主義の最近の動向と発展 Ⅲ 批判的アプローチの系譜 08 史的唯物論:階級,闘争,そして支配(岸磨貴子[訳]) 1 カール・マルクスの哲学 2 史的唯物論の中心概念 3 史的唯物論に基づいた研究例 4 史的唯物論における批判と論争 09 批判理論:ヘゲモニー,知の生産,コミュニケーション行為(灘光洋子[訳]) 1 批判理論の哲学 2 批判理論の中心概念 3 批判理論学派の研究例 4 批判理論についての論争と新たな方向性 10 フェミニズム:中心的社会原則としてのジェンダー(岩田祐子[訳]) 1 フェミニスト理論と哲学 2 フェミニスト学派の中心概念 3 フェミニスト学派の研究例 4 フェミニスト学派における論争と新たな方向性 11 構造化と実践の理論:権力という枠組のなかでの二元論を超えて(谷口明子[訳]) 1 アンソニー・ギデンズと構造化理論 2 ギデンズの構造化理論の中心概念 3 構造化学派の研究例 4 ブルデューの社会理解と社会研究 5 ブルデューの実践の理論における中心概念 6 ブルデューの実践の理論を用いた研究例 Ⅳ 「ポスト」がつく諸学派の系譜 12 ポストモダニズム:イメージおよび「真なるもの」との戯れ(小高さほみ[訳]) 1 リオタールとポストモダンの知 2 ボードリヤールとポスト近代社会 3 ポストモダン学派の研究例 4 ポストモダン学派における批判と論争 13 ポスト構造主義:言説,監視,脱構築(時津倫子[訳]) 1 脱構築の哲学 2 脱構築における中心概念 3 フーコーの知の考古学と知の系譜学 4 フーコーのポスト構造主義の中心概念 5 ポスト構造主義の研究例 6 ポスト構造主義への批判 14 ポストコロニアリズム:帝国主義を読み解き,抵抗する(町惠理子[訳]) 1 ポストコロニアリズム伝統の出現 2 ポストコロニアル学派の中心概念 3 ポストコロニアル学派の研究例 15 結論:伝統,即興,質のコントロール(柴山真琴[訳]) 1 質的研究における伝統と即興 2 研究の質のコントロール:個々人の主体性 3 研究の質のコントロール:ゲートキーパー 4 質的研究をつくる喜び |
能智正博編集代表 『質的心理学辞典』 新曜社 2018 出版社HP | |
Flick, Uwe (上淵寿訳) 『SAGE質的研究キット 8 質的研究の「質」管理』 新曜社 2017(原著2007) 出版社HP | 1章 研究の質にどう取り組むか なぜ質的研究の質が問題となるのか 内的必要と外的挑戦 質の問題を問う4つのレベル 問題─質的研究の質を評価する方法 質的研究の倫理と質 本書の構成 2章 基準・規準・チェックリスト・ガイドライン はじめに 質的研究とは何であり、何を指しているのか? 標準化されていない研究の「標準」 質的研究の問いに答える伝統的な規準か、あるいは新しい規準か? 伝統的な規準の再定式化 新しい、方法に適した規準 ガイドライン、チェックリスト、規準のカテゴリー 規準を定式化する第三の選択肢としての方略 3章 多様性を管理する方略 はじめに 理論的サンプリング 分析的帰納法 メンバーや聴衆の合意 結論 4章 トライアンギュレーションの概念 質的研究の歴史におけるトライアンギュレーション 何がトライアンギュレーションで何がそうでないのか? 多元的トライアンギュレーション 議論の流れ 洗練された厳密性としてのトライアンギュレーション─デンジンの批判への応答 視点の体系的トライアンギュレーション 統合的トライアンギュレーション 問題の構築、知識の生産、結果の保証の間のトライアンギュレーション 5章 質的研究における方法論的トライアンギュレーション 方法内トライアンギュレーション─エピソードインタビューのケース 方法内トライアンギュレーションを用いた例 異なる質的研究方法のトライアンギュレーション 方法間トライアンギュレーションの例 質の促進の文脈での、質的研究におけるトライアンギュレーション法 6章 エスノグラフィーにおけるトライアンギュレーション 参与観察からエスノグラフィーへ エスノグラフィーにおける暗黙的トライアンギュレーション─ハイブリッドな方法論 エスノグラフィーにおける明示的トライアンギュレーション─トライアンギュレーションの指針 エスノグラフィーにおけるトライアンギュレーションの一例 質的研究の質を管理する文脈での、エスノグラフィーにおけるトライアンギュレーション 7章 質的研究と量的研究のトライアンギュレーション 質的研究と量的研究を結びつけることの意義 質的デザインと量的デザイン 質的方法と量的方法を結びつける 質的データと量的データを結びつける 質的結果と量的結果を結びつける 量的研究における質の評価の文脈での、質的研究と量的研究のトライアンギュレーション 質的研究と量的研究のトライアンギュレーションの例 質的研究の質を管理する文脈における、質的研究と量的研究のトライアンギュレーション 8章 質を管理するためにトライアンギュレーションをどう使うか─実践的問題 アクセスの特別な問題 デザインとサンプリング データの収集と解釈 質的研究と量的研究を結びつけるレベル トライアンギュレーションを使う研究におけるコンピュータ トライアンギュレーションを用いた研究のプレゼンテーション 研究プロセスにおけるトライアンギュレーションの位置 トライアンギュレーションを用いた研究への質的基準 結論 9章 質、創造性、倫理─異なる問いの立て方 介入としての研究 倫理的健全性の前提としての研究の適切性 倫理的適切性の前提としての研究の質 質的研究における倫理的原則 質的研究の倫理的ジレンマ 質と妥当性の議論における倫理的次元 10章 質的研究の質を管理する─プロセスと透明性への注目 方法とデザインの適用 質的研究の品質管理 意思決定過程の結果としての質的研究の質 透明性、文書化、執筆 |
Banks, Marcus (石黒広昭監訳) 『SAGE質的研究キット 5 質的研究におけるビジュアルデータの使用』 新曜社 2016(原著2007) 出版社HP | 1章 はじめに なぜ画像なのか(画像ではないのか) ビジュアルであること ビジュアルデータを用いた調査研究の計画と実行 重要な用語と概念 この本の構成 この本に掲載されたイメージについて 2章 社会調査におけるビジュアルデータの位置─概略史 はじめに 社会調査における写真の初期の利用 社会調査における映画の初期の利用 社会調査における写真と映画のその後の利用 その他のイメージの利用 3章 ビジュアルなものを研究するさまざまなアプローチ はじめに─理論と分析 ものごとの見方と見られるもの カルチュラル・スタディーズからのアプローチとそのほかの視点 形式主義の方法 リフレクシヴィティと他の経験的アプローチ イメージの物質性 対象、分析、手法 4章 ビジュアルデータを用いた手法とフィールド調査 フィールドにおけるビジュアルデータを用いた手法 写真誘発法やその他の既存のイメージを用いた手法 写真誘発法 映画誘発法 画像を作ること 協働的な研究 倫理 許可と著作権 5章 ビジュアルデータを用いた調査のプレゼンテーション プレゼンテーションのいろいろな方法 視聴者を理解する 学術的な文脈でのビジュアルデータを用いた調査のプレゼンテーション 研究協力者に向けたビジュアルデータを用いた調査のプレゼンテーション デジタルメディアとマルチメディアでのプレゼンテーション イメージや他のデータの組織化 6章 結論─イメージと社会調査 われわれは何を学んだのか ビジュアルデータを用いる手法の有用性について |
佐藤郁哉 『社会調査の考え方 上』 東京大学出版会 2015 | |
佐藤郁哉 『社会調査の考え方 下』 東京大学出版会 2015 | |
Sandelowski, Margarete (谷津裕子・江藤裕之訳) 『質的研究をめぐる10のキークエスチョン ——サンデロウスキー論文に学ぶ』 医学書院 2013(原著は1990年代に書かれたもの) 出版社HP | Key Question 1 よい結果を導く質的分析のポイントは? 質的分析とは何か,そして,どのように始めるのか?/論文の解説 Key Question 2 質的研究で数を扱ってはいけないの? 本物の質的研究者は数を数えない?-質的研究における数の使用/論文の解説 Key Question 3 質的研究における適切なサンプルサイズとは? 質的研究におけるサンプルサイズ/論文の解説 Key Question 4 結局のところ,質的研究は一般化を目指せないの? 「1」は最も生き生きとした数-質的研究のケース志向性/論文の解説 Key Question 5 質的研究と時間はどう関係する? 時間と質的研究/論文の解説 Key Question 6 逐語録を作成するとき,研究者が取り組むべき課題とは? 逐語録の作成について/論文の解説 Key Question 7 生データをなぜ,どのように引用する? 質的研究における引用/論文の解説 Key Question 8 質的記述的研究とはどういうもの? 質的記述はどうなったのか?/論文の解説 Key Question 9 質的記述的研究にまつわる誤解とは? 名前がどうかしましたか?-質的記述再考/論文の解説 Key Question 10 質的研究に理論は必要? 素顔の理論-質的研究における理論の使用と装い/論文の解説 |
やまだようこ・麻生武・サトウタツヤ ・能智正博・秋田喜代美・矢守克也編 『質的心理学ハンドブック』 新曜社 2013 出版社HP | Ⅰ部 質的心理学の理論と歴史 1章 質的心理学とは何か 1節 質的心理学の核心 やまだようこ 1-1 変革としての質的研究 1-2 質的心理学の基礎にある「ものの見方」 1-3 意味づける行為とナラティヴ 2節 質的心理学の歴史 やまだようこ 2-1 古くて新しい質的研究 2-2 質的研究の源流と流域 ― 実体概念から関係概念へ、個体概念から文脈概念へ 2-3 質的心理学の古典と現在 2-4 日本質的心理学会創設にいたる志 3節 質的研究の認識論 渡辺恒夫 3-1 認識論的解読格子 3-2 認識論的対立の原型と質的認識論の源流 3-3 認識論的転回と質的心理学の展開 3-4 まとめ 4節 質的研究の倫理 能智正博 4-1 研究倫理とは何か 4-2 データ収集に先立つ倫理的配慮 4-3 研究の場の設定に関わる倫理 4-4 研究実施段階における関係の倫理 4-5 個人情報の扱いに関する倫理 4-6 まとめ ― 重層的なナラティヴとの対話に向けて 2章 質的心理学の理論 1節 心理と行動に関わる理論 サトウタツヤ 1-1 理論とは何か 1-2 存在論・認識論・メタ理論・方法論 1-3 自己論と社会構成・自己変容と臨床心理 1-4 社会構成主義とナラティヴ・ターン 1-5 時を扱う心理学理論と場を扱う心理学理論 1-6 記号の理論と質的心理学 1-7 まとめ ― 時代と理論 2節 現象学的な理論とその展開 西村ユミ 2-1 事象の内側からの探究 2-2 理性にまつわる問題系 2-3 現象学が生まれた必然性と現象学を求める必然性 2-4 フッサールの現象学、その発展 2-5 現象学の継承の方向性と質的研究 2-6 フッサール現象学の継承と発展 2-7 現象学を手がかりにすること 3節 言語とテクストをめぐる理論 小島康次 3-1 「記号」から「記号機能」へ 3-2 古典的記号論を超えて ― テクストと解釈の世界へ 3-3 質的研究におけるポリフォニーとしての対話 3-4 ポストモダンとしての言語 ― ナラティヴ・アプローチ 3-5 ポスト構造主義者ラカンの記号論 4節 社会と文脈を重視する理論 樫田美雄 4-1 「社会」と「文脈」を重視する理論としての社会 4-2 社会構築主義的諸研究の現在 4-3 フェミニズム ―「社会的に構築された女性差別」批判から「性体制」批判へ 4-4 障害学 ―「医学モデル」批判から周辺的諸カテゴリー批判へ 4-5 思考実験 ― 「フェミニズム」と「障害学」の交錯場面の検討 4-6 まとめ ― 社会構築主義論争史を検討すると質的研究がしやすくなる Ⅱ部 質的心理学の方法論 3章 フィールド研究と参与観察 1節 フィールドへの参入と参与観察 柴山真琴 1-1 エスノグラフィーとは 1-2 エスノグラフィーの来歴 1-3 エスノグラフィーの方法論的特徴 1-4 良質な観察のあり方 1-5 良質な厚い記述とは何か 1-6 エスノグラフィー研究の真価 2節 相互行為分析と談話分析 山田富秋 2-1 相互行為分析と会話分析 2-2 道具的知識としての方法の知識 2-3 フィールド研究としてのエスノメソドロジー 2-4 まとめ 3節 フィールドにおける発達的研究 麻生 武 3-1 質的な研究法と量的な研究法との関係 3-2 歴史的な時間軸と質的な研究 3-3 目の前で生成している現象の観察と記述 4節 実践志向の質的研究の成り立ち 無藤 隆 4-1 質的研究の倫理性とは 4-2 日本の質的研究の前史としての思想の流れ 4-3 1960年代におけるミクロな心理的対人相互作用的基礎を求める転回点 4-4 保育・教育現場への関わりにおける実践研究 4-5 質的方法論の蓄積 4-6 方法的ブリコラージュとしての実践志向の質的研究者とは 4-7 混合法の成立へ 4-8 学界のポリティクスと質的研究の今後 4-9 暫定的結論とは 5節 フィールドにおける学習・教育研究 藤江康彦 5-1 学習・教育の現場における質的研究とは何か 5-2 学習・教育の現場に調査者はどのような目を向けてきたか 5-3 学習・教育の現場への参与と倫理 4章 ナラティヴ研究とインタビュー 1節 ナラティヴとは 森岡正芳 1-1 ナラティヴの基本的視点 1-2 ナラティヴ視点を活かす 1-3 ナラティヴを基本とする研究の導入 1-4 まとめ 2節 インタビューの概念 川島大輔 2-1 インタビューの歴史 2-2 インタビューが迫るもの ― インタビューの概念とメタファー 2-3 インタビューの類型 ― 構造、形式、人数による区別 2-4 インタビューの具体的研究法 2-5 インタビューの概念再考 ― むすびに代えて 3節 インタビューの方法 徳田治子 3-1 質的研究におけるインタビュー法の展開 3-2 インタビューのデザイン 3-3 インタビューの実施 3-4 インタビュー場面での問い方と聴き方 3-5 まとめ 4節 ナラティヴ・テクストの分析 能智正博 4-1 ナラティヴ・テクストの分析の位置づけ 4-2 ナラティヴの内容から意味の構造へ 4-3 ナラティヴ・テクストの形式への注目 4-4 ナラティヴの生成過程を捉える 4-5 ナラティヴ・テクストの分析のこれから Ⅲ部 社会実践としての質的心理学 5章 実践とともにあるアクションリサーチ 1節 アクションリサーチの哲学と方法 八ッ塚一郎 1-1 レヴィン再考 1-2 「リサーチ」の哲学 ― 科学哲学者としてのレヴィン 1-3 「アクション」の構造 ― 亡命者と研究のサイクル 1-4 問いとしてのレヴィン 2節 コミュニティと産業・組織におけるアクションリサーチ 永田素彦 2-1 アクションリサーチのミニマムな特性 2-2 アフター・レヴィン 2-3 合意形成のアプローチ ― ナラティヴの力を活かす 2-4 当事者による理論の活用を促すアプローチ 2-5 ベターメントの主体を作るアプローチ ― 解放としての民主化 2-6 センスメーキングを促すアプローチ 3節 質的研究者の実践としての倫理 好井裕明 3-1 研究という実践をめぐる倫理の基本とは 3-2 質的研究が調べる対象とは 3-3 当事者性という問題へ 3-4 否定形の倫理から肯定形の倫理へ 4節 障害や福祉の場におけるアクションリサーチ 田垣正晋 4-1 社会福祉分野と実践現場との関係 4-2 社会福祉におけるアクションリサーチ 4-3 アクションリサーチの過程における研究者とメンバーの関係性 4-4 研究者による介入としてのセンスメーキング 4-5 障害者施策の住民会議に関するアクションリサーチ 4-6 アクションリサーチの成果をどう検討するか 4-7 まとめ 5節 保育・教育の場におけるアクションリサーチと実践的知識 秋田喜代美 5-1 教室におけるアクションリサーチの展開 5-2 専門家としての実践者の知と理論 5-3 実践の場と知を支える道具としてのビデオ 5-4 専門家の成長と共同的探求としての実践研究 6章 変革とともにある質的心理学 1節 生活と暮らしの変革 伊藤哲司 1-1 日常の生活世界に寄り添う 1-2 地域コミュニティに働きかける 1-3 対話による異文化への気づきを促す 1-4 現実を語りなおす 1-5 まとめ ―「渦中」の質的心理学へ 2節 共同知を創出するものづくりワークショップ 塩瀬隆之 2-1 社会と生活で求められる変革 2-2 共同知創出の技法としてのデザインワークショップ 2-3 個人の生活への注目から始まるイノベーション 2-4 小さな声を拾うための精緻な不完全さ 2-5 共同知創出の場が欠かせない企業内教育 2-6 「ために」から「ともに」へ 3節 質的アプローチの教育と学習 安田裕子 3-1 質的アプローチの学びによる世界観の変革 3-2 質的研究の教育カリキュラム・教育実践の方法 3-3 学びの環境づくり 3-4 質的研究を進めるための知恵・ヒント ― 複線・複眼的思考の習得 4節 社会実践のパラダイム 矢守克也 4-1 社会実践、そして研究という社会実践 4-2 社会実践を「見る」こと 4-3 質的なデータと量的なデータ 4-4 「見る」ことを見ること 4-5 協同当事者として「見る」こと 4-6 永続するプロセスとしての協同実践 |
萱間真美 『質的研究のピットフォール ——陥らないために/抜け出るために』 医学書院 2013 出版社HP | chapter 1 テーマを決めるのがむずかしい テーマが決まらない(拡散するタイプ) 質的研究なのだから、テーマは大体でOK? 文献検索はしなくていい? 理論的サンプリングをするのだから、対象は決められない? 帰納的な分析をするのだから、関連する概念の検討はいらない? インタビューガイドは1度作ればOK? データ収集の方法は、インタビューだけ? テーマを語れない(考えの枠組みが強く、柔軟性がないタイプ) 1回質的研究をしてみたかった 先生は質的研究が専門だから 現象への理解に自信がない chapter 2 研究計画を立てるのがむずかしい 方法論の記載は、ほかの論文の通りでよいのか (質的研究はみな同じか) よく使う単語を頻回に使うが、読む側には通じない (臨床の言葉と研究の言葉の違い) 「頭の中に計画がある」と言うが、文字には書いていない 多すぎる対象設定 グラウンデッド・セオリー法を「参考にした」と書くことについて chapter 3 むずかしくないMixed Method 古くて新しいMixed Method トライアンギュレーション型Mixed Method -研究報告書の場合など 埋め込み型Mixed Method -質的研究のある一部分として量的調査を組み込む場合など 説明型Mixed Method -調査の一部をより詳細に述べるために組み合わせる場合など 探究型Mixed Method -測定用具の開発のためにインタビュー調査を先行する場合など chapter 4 データ収集がむずかしい フィールドが、受け入れてくれない インタビューが、うまくいかない 非現実的なスケジュール chapter 5 分析がむずかしい テープ起こしがつらくてできない データの切片化(スライス)は正しいのだろうか 対象者の言葉を、研究者の言葉に置き換えてしまう 研究の問いに向かわない分析 大切な言葉や表現を見逃す どこかで聞いたことのある言葉 新しいことが出てこない、結果がおもしろくない 概念がばらばらな方向を向く 概念図が書けない chapter 6 論文を書くのがむずかしい 文献検討には「同じテーマの質的研究がない」ことだけを書けばいい? 質的研究だから、研究方法は先輩のコピーでOK? 分析の方法に関しては、なんらかの数字を示したほうがいい? 定義なし概念と生データだけが並んでいる データの引用と概念が合っていない データの引用が長すぎる、切れない 考察が書けない 結果と考察が関係ない 概念図はどこまで細かく描く? 質的研究の論文を英語で発表すること |
サトウタツヤ 『質的心理学の展望』 新曜社 2013 出版社HP | はじめに 1部 質的研究の意義とプロセス 1章 フィールド研究のプロセス 1 フィールドワークの技法がないと…… 2 フィールドワークのプロセス 3 Kさんの実際のプロセス 4 まとめ 2章 研究デザインと倫理的配慮 1 研究デザイン 2 研究プロセス 3 研究評価と省察リフレキシヴィティ 4 質的研究における対象抽出 5 研究倫理 6 研究倫理のためのシステム 7 まとめ 3章 心理学からみた質的研究 1 心理学の歴史から 2 質的研究とは何か 3 まとめ 2部 手法としてのフィールドワークとエスノグラフィ 4章 フィールドワーク・クラスのエスノグラフィ 1 フィールドの概要およびフィールドワークのスタイル 2 授業担当者のティーチング・スタイル 3 ゼミとその参加者―社会心理学的考察 4 エスノグラフィ作成過程を振り返って 5章 心理学で何ができるか―違和感分析への招待 1 心理学を専攻しているアナタの気持ち 2 心理学という学問の特徴 3 subject とは何か 4 違和感分析 5 感受主体という考え方 6 違和感分析の実例 7 まとめ 6章 現場に居ながらにして現場に入り込む方法としての違和感分析 1 資格と現場と実践と研究と 2 エスノメソドロジーに学ぶ 3 憤慨やとまどいを違和感分析へ 4 現場的定義と感受概念 5 まとめ 7章 文化心理学からみた現場を伝えるいくつかの工夫―セラピーの現場を考える 1 実践活動と研究の二項対立を超えて 2 対象選択の問題 3 歴史的構造化サンプリングと複線径路等至性モデル 4 まとめに代えて―事例の時間的変遷を描く方法論 8章 概念や尺度に惑わされない性格研究を 1 性格心理学の停滞 2 ミシェルの素朴実在論批判 3 状況主義がもたらしたこと、従来の性格理論が見落としていたこと 4 混乱の原因を解くのは人称的性格である 5 性格という概念 6 性格心理学徒こそ対人関係に興味をもとう。そして現場フィールドに出よう 7 性格心理学の新展開 3部 時間を重視する質的研究をめざして 9章 複線径路等至性モデル―人生径路の多様性を描く質的心理学の新しい方法論をめざして 1 事例研究とモデル生成 2 新しいモデルとしての複線径路等至性モデル 3 文化心理学とは何か―比較文化心理学との「比較」を通して 4 複線径路等至性モデルの典型と主要概念 5 複線径路等至性モデルによる事例記述のあり方 6 複線径路等至性モデルの成り立ち 7 まとめに代えて―水平的人間関係の構築へ向けて 10章 「社会と場所の経験」に向き合うためのサンプリング論再考 ―あるいはメゾジェネシスレベルの発生を描くということ 1 ランダムサンプリングは必要か? 2 変数を観測するということはどういうことか 3 変数と変数の関係を見る―あるいは因果モデルの適用のためのサンプリング法 4 大たい数すうの法則の呪じゅ縛ばくは質的アプローチにも有効か 5 経験ベーストサンプリングに向けて 6 歴史的に構造化されたサンプリング(HSS) 7 TEM―多様性の記述のための方法 8 発生のメカニズムを記述する 9 まとめ 付章 質的心理学の歴史 1 質的心理学小史 2 日本における質的心理学 3 質的研究の勢い |
山田富秋 『フィールドワークのアポリア ——エスノメソドロジーとライフストーリー』 せりか書房 2011 | |
高木廣文 『質的研究を科学する』 医学書院 2011 | |
Merriam, Sharan B. and Edwin L. Simpson 『調査研究法ガイドブック ——教育における調査のデザインと実施・報告』 ミネルヴァ書房 2010(原著2000) | |
波平恵美子・小田博志 『質的研究の方法 ——いのちの「現場」を読みとく』 春秋社 2010 | |
佐藤健二・山田一成編 『社会調査論』 八千代出版 2009 | |
Schwandt, Thomas A. 『質的研究用語事典』 北大路書房 2009(原著2007) 出版社HP | アイデンティティ アクション・リサーチ 遊び 厚い記述 アブダクション 暗黙知(個人的知識) イーミック/エティック 生きられた経験 一般化 イデオロギー 意図主義 意味 意味実在論 医療社会学 因果分析,因果関係 インタビュー社会 インタビューの類型 インタビューの論理 インデックス性 インフォーマント インフォームド・コンセント 映画社会 映像的研究法 エスノグラフィー エスノグラフィー的自然主義 エスノグラフィー的方法 エスノグラフィー的リアリズム エスノグラフィーの権威 エスノセントリズム エスノメソドロジー 演繹 演繹的‐法則論的な説明 演技 エンパワーメント 応用研究 大きな物語 オーディエンス・エスノグラフィー オーラル・ヒストリー法 音声録音 懐疑主義 懐疑の解釈学 解釈 解釈学 解釈学的循環 解釈学的方法 解釈社会学 解釈主義 解釈人類学 解釈論的転回 外的妥当性 回答者による妥当性確認 会話 会話分析 科学 科学主義 科学知識の社会学 科学的方法 確実性 確証性 仮説演繹法 仮説形成法 価値自由な社会科学 価値中立性 括弧入れ(エポケー) カバー法則モデル 可謬主義 カルチュラル・スタディーズ 還元主義[還元論] 監査 監査証跡 観察 監査文化,監査社会 感受概念 間主観性 感情 関心 間テクスト性 観念論 機関内審査委員会 記号学 記号理論 記号論 記述 技術的合理性 記述統計学 規準 規準の問題 基礎づけ主義の認識論 機能主義 帰納的‐統計学的説明 帰納的分析 客観主義 客観主義の解釈学 客観性 キャリア 教育のエスノグラフィー 境界性 協働エスノグラフィー 協同探究 議論としての研究 近代主義,近代性 グラウンデッド・セオリー法 グローバリゼーション 経験 経験主義 経験的研究 経験的調査 形而上学 芸術ベースの研究 系譜学 経歴 権威 研究デザイン 研究の政治性 言語 言語ゲーム 言語[ロゴス]中心主義 検証 現象学 現象学的社会学 原子論 言説実践 言説分析 言説理論 行為 行為主体(と構造) 行為遂行性 行為体 口述史 構成主義[構築主義] 構造主義 構築主義 行動主義 公平無私な社会科学 合理主義 合理性 声 コード化 誤解 互酬性 個人誌法的研究 個人誌法的転回 個性記述的解釈 誇大理論 コミュニケーション研究 コミュニケーションのエスノグラフィー コンテンツ分析 コンピュータを利用したデータ分析 再帰性 差延 参加型アクション・リサーチ 三角測量的方法 サンプリングの類型 サンプリングの論理 サンプルの規模 参与観察法 視覚的認識論 シカゴ学派社会学 志向性 自己エスノグラフィー 事実 事実と価値の区別 自然科学 自然主義 自然主義的探究 自然な状況 実験的テクスト 実在論 実存主義 実証主義 実践 実践 実践知 実践理性,実践的合理性 実践論的転回 質的看護研究 質的研究 質的研究の活用 質的研究のフレームワーク 質的研究の倫理 質的心理学 質的データ分析 質的評価 質的マーケット・リサーチ 自民族中心主義[自文化中心主義] 社会科学の自然主義的解釈 社会構築主義 社会人類学 写実の物語 写真誘発法 周縁的土着人 主観主義 主観性 主体/対象者 主体・客体関係 主題分析 主張の正当化 証拠 象徴的相互行為論 焦点集団 諸科学の統一 資料分析[ドキュメント分析] 事例 事例横断分析 事例研究法 人工物 真実性 真実性の規準 身体 身体化 信憑性 シンボリック相互行為論 信用性の規準 信頼性 真理 遂行性 推論 数量化 生活世界 生活世界 精神科学 正当性の危機 世界観 説明 説明 説明による同意 説明の被覆法則モデル 全体論 先入見 相対主義 創発的デザイン 素朴実在論 存在論 存在論的解釈学 代表性 対話 対話原理 対話的テクスト 対話的方法 絶えざる比較法 多元主義 多元的現実 他者(他者性)Other(the 多声法 立場性重視の認識論 脱構築主義 妥当性 妥当性確認の解釈学 知 知の傍観者理論 著述戦略 ディスコース ディスコース分析 データ データ作成 データ収集 データ対話型理論 データによる理論の決定不全性 データの管理,保管,検索 テクスト テクスト化 テクスト主義 テクストの実験 テクスト分析の方法 デスクワーク 哲学的解釈学 哲学の終焉 転用可能性 道具主義 道具的合理性 統計的一般化 統計的説明 同僚への状況報告 ドキュメント 土着の視点 トライアンギュレーション ドラマツルギー トランスクリプション 内部者の視点/外部者の視点 内容分析 ナラティブ ナラティブ研究 ナラティブ心理学 ナラティブ分析 二元論 二重の解釈学 人間行為 認識論 認識論的規準 認知主義 バイアス ハイパーリアリティ 発見の文脈/正当化の文脈 パフォーマンス, 行為遂行性,遂行性 パフォーマンス・エスノグラフィー パフォーマンス研究 パラダイム 反作用 反自然主義 反証 反対事例 判断 範例的な知の主張 非干渉的データ 非基礎づけ主義の認識論 微視的エスノグラフィー 筆記 筆写[逐語録,トランスクリプション] 否定的事例 批判的エスノグラフィー 批判的解釈学 批判的社会科学 批判的人種理論 批判理論 被覆法則 評価的研究 表象[再現] 表象の危機 フィールド フィールド関係 フィールド研究 フィールド日誌 フィールドノーツ フィールドワーク フェミニズムのエスノグラフィー フェミニズムの認識論 フェミニズムの倫理学 フォーカス・グループ法 プラグマティズム フランクフルト学派 ブリコラージュ[器用仕事] ブリコルール[器用仕事人] フロネシス 文化 文学的転回 文化人類学 文化相対主義 文献レビュー 文書資料 分析的一般化 分析的帰納法 文脈 文脈依存性 文脈主義 偏向 弁証法 法則定立的な知 法則論的一般化 方法 方法の混合 方法の統一 方法への忠節/現象への忠節 方法論 保守的解釈学 保証つきの言明 ポスト経験主義 ポスト構造主義 ポスト実証主義 ポストモダニズム ポストモダン・エスノグラフィー ポストモダン・フェミニズム ポストモダン感性 本質主義 本当らしさ 民族誌 民族誌的方法 命題的知識 メタエスノグラフィー メタ物語 メモ作成 メンバー・チェック 目的的サンプリング 目的論 物語 物語実在論 物語分析 物語倫理学[ナラティブ倫理学] 物語論的研究 物語論的心理学 物語論的説明[ナラティブな説明] 物語論的分析の規準 唯物論的説明 遊戯[演技] ライフ・ヒストリー法 ラディカルな解釈学 理解 理解 理解社会学 量的 理論的一般化 理論的サンプリング 理論的率直さ 理論的飽和 理論と観察の区別 理論と実践の関係 理論の活用 理論の類型 類型論 歴史主義 歴史性 レトリック 論理経験主義 論理実証主義 |
Bloor, Michael and Fiona Wood (上淵寿監訳) 『質的研究法キーワード』 金子書房 2009(原著2006) 出版社HP | アクション・リサーチ/アクセス交渉/一般化/インタビュー/インデックス化/ エスノグラフィー/エスノメソドロジー/オーラル・ヒストリー/会話分析/ キー・インフォーマント/危険なフィールドワーク/グラウンデッド・セオリー/ グループインタビュー/ケース研究/研究日誌/現象学的方法/言説分析/公的説明と私的説明/ コンピュータ支援データ分析/サンプリング/自己エスノグラフィー/自然主義/ 質的研究の利用/執筆/市民参加/市民陪審/迅速評価/シンボリック相互作用論/信用/ 信頼性・妥当性/ソーシャル・ネットワーク分析/タキソノミー/多元的方法/ 「誰の側に立つのか?」/デルファイ・グループ/伝記/電子データ収集/ドキュメンタリー法/ トライアンギュレーション/トランスクリプション/内密調査/ナラティヴ/日誌法/ 認知マッピング/バイアス/ビネット/フィールドノーツ/フィールドワーク関係/ フィールドを去ること/フェミニストメソッド/フォーカス・グループ/プロセス評価/ 分析的帰納法/ポストモダニズム/メタエスノグラフィー/予備調査/リフレクシヴィティ/ 理論的飽和/倫理/録音/録画(とビデオ分析)/論理的分析 |
Payne, Geoff and Judy Payne (高坂健次訳者代表) 『ソーシャルリサーチ』 新曜社 2008(原著2004) | |
西條剛央 『ライブ講義・質的研究とは何か SCQRM アドバンス編 ——研究発表から論文執筆、評価、新次元の研究法まで』 新曜社 2008 | |
松浦均・西口利文編 『観察法・調査的面接法の進め方』 ナカニシヤ出版 2008 | 序 はじめに 1.本書の構成と授業の進め方 2.観察法について 3.調査的面接法について 4.質的データの示し方について 第1部 観察法 1 観察法とは 1.「観察」とは 2.観察することの意味 3.観察法の特徴 4.観察形態について 2 観察の手法 1.時間見本法 2.事象見本法 3.参加観察法 3 観察の練習 1.時間見本法の練習課題 2.事象見本法の練習課題(その1) 3.事象見本法の練習課題(その2) 4 観察テーマの設定と予備観察の実施 1.観察テーマの探し方 2.予備観察を行う 5 記録用紙の種類と観察カテゴリーの設定 1.記録用紙の種類 2.観察カテゴリーの設定 6 観察の実施 1.観察実施の際の留意点 2.観察実施後の留意点 7 観察データのまとめ方 1.観察データの整理にあたっての基本姿勢 2.記録用紙の形式に応じた整理の手順 3.整理されたデータの統計的処理 4.レポートの作成 第2部調査的面接法 1 調査的面接法の概要 1.調査的面接法とは 2.調査的面接法の分類 3.調査的面接法の過程 2 研究テーマの決定と適切な面接法の選択 1.問題意識を明確にする 2.調査目的を決める 3.適切な面接の選択 3 面接の企画とシナリオの作成 1.質問項目を考える 2.シナリオの作成 4 面接の準備と実施 1.面接の準備 2.面接の練習 3.面接の実施とトランスクリプトの作成 5 面接結果の整理 1.結果の整理のアウトライン 2.結果の整理のポイント:開かれた質問の分析がカギ 6 面接法の全般的な留意点 1.面接の企画から実施、結果の整理まで 2.面接結果の文章化(レポート・論文) 3.より面接法を知りたい人に 第3部質的データの示し方:心理学実践現場での実例紹介 1 臨床面接法の実際例 1.事例 2.事例の解説 2 調査的面接法の実際例 1.面接例1 2.面接例2 3.面接例2から読み取れること 4.おわりに 3 発達研究における質的データの示し方 1.子どもの発達研究とは 2.発達研究の質的データ 3.子どもの記録の書き方 4.行動記録の手順と方法 5.実践事例(卒業研究で行った複合事例) 6.子どもの行動をどのようにまとめるか |
Banister, Peter, Erica Burman, Ian Parker, Maye Taylor and Carol Tindall (田辺肇・金丸隆太訳) 『質的心理学研究法入門 ——リフレキシビティの視点』 新曜社 2008(原著1994) 出版社HP | 1章 質的研究 2章 観察 3章 エスノグラフィー 4章 インタビュー 5章 パーソナル・コンストラクト・アプローチ 6章 ディスコース分析 7章 アクションリサーチ 8章 フェミニスト研究 9章 評価の問題 10章 レポートの執筆 |
北澤毅・古賀正義編 『質的調査法を学ぶ人のために』 世界思想社 2008 出版社HP | はじめに[古賀正義] 第I部 質的調査の目的と方法 第1章 質的調査の四半世紀 ― 「質対量」論争を越えて、ポストモダンな時代へ[古賀正義] 第2章 質的調査の思考法[北澤毅] 第3章 質的調査技法と質的データの特質 第II部 質的調査の応用と展開 第4章 社会的相互行為の記述について ― 形式構造の標本化を中心に[清矢良崇] 第5章 会話分析とは何か ― 会話をデータ化するということ[阿部耕也] 第6章 臨床エスノメソドロジーの可能性 ― アクチュアリティの演劇的表象へ向けて[秋葉昌樹] 第7章 少年非行の研究法 ― 原因論的実証研究から構築主義的実証研究へ[北澤毅] 第8章 構築主義的なエスノグラフィーを実践する ― 現場の知を読み解くための技法[古賀正義] 第9章 言説分析のひとつの方向性 ― いじめ言説の「規則性」に着目して[間山広朗] 第III部 質的調査の論争点 第10章 質対量論争は終わっていない ― 正統派フィールドワーカーの調査論から学ぶ 第11章 質的調査が求めるものは何か ― 脱心理学的リサーチャーの調査観から学ぶ あとがき[北澤毅] |
やまだようこ編 『質的心理学の方法 ——語りをきく』 新曜社 2007 出版社HP | 第1部 質的心理学の研究デザイン 1質的心理学とは 2研究デザインと倫理 3論文の書き方 第2部 質的心理学の研究法 4ナラティブ研究 5参与観察とインタビュー 6会話分析 7半構造化インタビュー 8グループインタビュー 9ライフヒストリー・インタビュー 10ライフレビュー 11テクスト分析 12アクションリサーチ 第3部 質的心理学の教育法 13質的心理学の教え方と学び方 14ナラティブ研究の基礎実習 15フィールドワークの論文指導 16協働の学びを活かした語りデータの分析合宿 17教育における協働の学び 18ゲーミングによる協働知の生成 19ワークショップによる対話教育 |
McLeod, John (下山晴彦監修・谷口明子・原田杏子訳) 『臨床実践のための質的研究法入門』 金剛出版 2007(原著2000) | |
能智正博・川野健治編 『はじめての質的研究法 臨床・社会編』 東京図書 2007 | |
Denzin, Norman K. and Lincoln, Yvonna S. 『質的研究ハンドブック 1巻 質的研究の設計と戦略』 北大路書房 2006(原著2000) 出版社HP | 序文 序章 質的研究の学問と実践 第1部 フィールドの位置づけ 第1章 質的方法:社会学と人類学の歴史 第2章 アクションリサーチによる大学と社会の関係の再構築 第3章 誰のために:質的研究における表象/代弁と社会的責任 第2部 変化しつつあるパラダイムとパースペクティブ 第4章 質的調査における倫理と政治 第5章 パラダイムに関する論争、矛盾、そして合流の兆候 第6章 質的探究の3つの認識論的立場:解釈主義・解釈学・社会構築主義 第7章 ミレニアムに向けたフェミニズムと質的研究 第8章 人種化された言説と民族的認識論 第9章 批判理論および質的研究再考 第10章 カルチュラル・スタディーズ 第11章 セクシュアリティ,クイア理論と質的研究 第3部 質的研究の未来 第12章 質的探究:緊張と変容 第13章 質的研究の 第7期:過去からの脱出 |
Denzin, Norman K. and Lincoln, Yvonna S. 『質的研究ハンドブック 2巻 質的研究のパラダイムと眺望』 北大路書房 2006(原著2000) 出版社HP | 序文 序章 質的研究の学問と実践 第1章 質的な調査設計の振付け:メヌエット・即興・結晶化 第2章 語られない物語:メヌエット・即興・結晶化 第3章 パフォーマンス・エスノグラフィー:歴史的展開の概要と助言 第4章 事例研究 第5章 エスノグラフィーとエスノグラフィックな表象 第6章 解釈実践の分析 第7章 グラウンデッド・セオリー:客観主義的方法と構成主義的方法 第8章 不屈の勇気:ライフ・ヒストリーとポストモダンの挑戦 第9章 証言・サバルタン性・語りの権威 第10章 参加型アクション・リサーチ 第11章 臨床研究 |
Denzin, Norman K. and Lincoln, Yvonna S. 『質的研究ハンドブック 3巻 質的研究資料の収集と解釈』 北大路書房 2006(原著2000) 出版社HP | 第1部 経験的資料の収集・分析法 第1章 インタビュー:構造化された質問から交渉結果としてのテクストへ 第2章 観察を再考する:方法から文脈へ 第3章 文書の解釈と物質文化 第4章 映像的方法を再び構想する:ガリレオからニューロマンサーへ 第5章 自己エスノグラフィー・個人的語り・再帰性:研究対象としての研究者 第6章 データ処理と分析方法 第7章 ソフトウェアと質的研究 第8章 発話とテクストを分析する 第9章 フェミニズム研究におけるフォーカス・グループ 第10章 応用エスノグラフィー 第2部 解釈・評価・表象の技法と実践 第11章 相対主義時代における規準の問題 第12章 解釈の実践とポリティクス 第13章 書く:ひとつの探究方法 第14章 人類学的詩学 第15章 評価による社会的プログラムの理解 第16章 質的研究から政策への影響 |
石川淳志・佐藤健二・山田一成編 『見えないものを見る力 ——社会調査という認識』 八千代出版 1998 | |
北澤毅・古賀正義編 『「社会」を読み解く技法 ——質的調査法への招待』 福村出版 1997 | |