調査倫理・研究倫理/調査者の立場
編著者名 タイトル 出版社名 刊行年 | 目次(主に章) |
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宮内洋・好井裕明編 『「当事者」をめぐる社会学 ——調査での出会いを通して』 北大路書房 2010 arsvi.com HP | 第1章 共在者は当事者になりえるか? ――性風俗店の参与観察調査から(熊田陽子) 1節 はじめに 2節 当事者とは何か―訴訟から研究行為まで 3節 調査地での経験 4節 共在者、同時代者から考える「おんなのこ」と私のあり方 5節 共在者と当事者 6節 おわりに 第2章 いかにして「性同一性障害としての生い立ち」を持つことになるのか ――実際のカウンセリングの録音・録画における「自分史をやる」活動に焦点を当てて(鶴田幸恵) 1節 はじめに 2節 性同一性障害の「当事者」とは誰か? 3節 性同一性障害のカウンセリング 4節 「自分史をやる」活動 5節 おわりに 第3章 当事者へのかかわりと当事者としての「実践」を考える ――社会運動論・環境社会学の私的な経験から(西城戸誠) 1節 はじめに 2節 当事者とのかかわりを考える 3節 「当事者とは誰か」をめぐって 4節 当事者に寄与するということ 5節 当事者としての「実践」―実践的研究に向けて 6節 まとめにかえて―再び、対抗的相補性 第4章 「当事者ではない」人間に何ができるのか? ――農業・農村研究における実践性と当事者性(松宮朝) 1節 農業・農村において「当事者ではない」ことの意味 2節 農村へ 3節 島根県石見町でのフィールドワーク 4節 北海道道央大規模水田地帯でのフィールドワーク 5節 「当事者」の声をどのように「加工」したのか? 6節 農業・農村研究の「当事者」としてかかわり続けること 第5章 あなたも当事者である ――再帰的当事者論の方へ(樋口直人) 1節 当事者論をめぐる違和感―問題の所在 2節 当事者論をめぐる疑問 3節 日常のフィールド化とフィールドの日常化 4節 当事者と出会って当事者になる 第6章 「私」は「あなた」にわかってほしい ――「調査」と「承認」の間で(中根成寿) 1節 フィールドワークにおける三人称の不可能性について 2節 障害者家族の親の当事者性とニーズについて 3節 「抵抗」から概念が生まれること―2つの手紙 4節 「承認の欲望」に調査者はどう向き合うべきか? 5節 親は本人になれず、調査者は当事者にはなれない、けれど… 第7章 底に触れている者たちは声を失い‐声を与える ――〈老い衰えゆくこと〉をめぐる残酷な結び目(天田城介) 1節 〈当事者〉をめぐる社会学の構想 2節 極限状況で耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ 3節 認知症を生きる人びとによる自らを守ろうとする営み 4節 〈当事者〉と〈傍観者〉の隔たりにおいて 第8章 メディア表現は〈当事者〉の敵なのか(石田佐恵子) 1節 マスメディアと〈当事者〉との関係 2節 メディア表現への批判―ニュースの分析から 3節 〈当事者〉がつくるメディア表現の可能性 4節 世界への〈再接続〉と〈当事者〉性の回復 第9章 差別問題研究における2つの当事者性(好井裕明) 1節 はじめに 2節 被差別の立場にある人びとを当事者とすること 3節 差別する可能性がある人びとを当事者とすること 4節 差別問題の社会学は何を目指すべきなのか 第10章 〈当事者〉研究の新たなモデルの構築に向けて ――「環状島モデル」をもとに(宮内洋) 1節 はじめに―〈当事者〉研究における誤ったモデル 2節 「環状島モデル」とは何か―〈内海〉を中心に 3節 “海図”の喪失と再入手―〈内海〉からの脱出に向けて 4節 「環状島モデル」における〈重力〉・〈風〉・〈水位〉 5節 まとめにかえて―〈当事者〉研究における研究者の位置について |
宮本常一・安溪遊地 『調査されるという迷惑 ——フィールドに出る前に読んでおく本』 みずのわ出版 2008 出版社HP | はじめに(安渓) 序章 宮本常一先生にいただいた言葉(安渓) 第一章 調査地被害――される側のさまざまな迷惑(宮本) 第二章 される側の声――聞き書き・調査地被害(安渓) 第三章 「バカセなら毎年何十人もくるぞ」(安渓) 第四章 フィールドでの「濃いかかわり」とその落とし穴(安渓) 第五章 種子島にて・屋久島からの手紙(安渓) 第六章 まぼろしの物々交換を知夫里島に求めて(安渓) 第七章 「研究成果の還元」はどこまで可能か(安渓) |
宮内洋・今尾真弓編 『あなたは当事者ではない ——「当事者」をめぐる質的心理学研究』 北大路書房 2007 arsvi.com HP | 第0章 〈当事者〉をめぐる拡散反射(宮内洋) 第1部 〈非当事者〉のポジションから 第1章 固定化された関係を越えて(菅野幸恵) 第2章 質問者/回答者関係の逆転(東海林麗香) 第3章 〈私〉の〈当事者〉試論(荘島幸子) 第4章 自死遺族支援組織の成立と遺族の声のポリフォニー(川野健治) 第5章 「あなた病む人,わたし治す人」?(高橋都) 第2部 〈当事者〉のポジションから 第6章 当事者「である」こと/当事者「とみなされる」こと(今尾真弓) 第7章 当事者であることに目覚める・離れる・また近づく(松本学) 第8章 障害者による障害者心理の研究の意義と課題(田垣正晋) 第9章 「当事者研究者」の流儀(飯牟礼悦子) 第10章 「カウンセラー」という曖昧な自分と向き合う(星野朋子) 第11章 フィールドワークにおけるジェンダー(野坂祐子) 第3部 〈当事者〉と〈非当事者〉をめぐる境域 第12章 同じ〈場所〉にいること(阪本英二) 第13章 原風景研究と関連する「地域性」と「当事者性」(呉宣児) 第14章 意味解釈に現れる研究者の当事者性(山本登志哉) 第15章 当事者視点に立つということ(森岡正芳) |
先端社会研究編集委員会編 『先端社会研究』2 (特集・社会調査の社会学) 2005 | |