学校における女子と男子のサブカルチャー(木村 2023)
日常生活において子どもたちは主体として、性別二分法の境界を日々引き直している。境界は常にゆらいでいるし、複数の線引きも可能だ。その結果、それぞれの同性集団においても、さらにサブ…
続きを読むジェンダー論を学ぶ意義(池田 2024)
そのように、ジェンダーの権力作用に焦点化して議論する意義はどこにあるだろうか。ジェンダー論の登場に先立ち、フェミニズム・女性学など数々の議論が蓄積されていた。それらは女性の権利…
続きを読む本質主義と構築主義(池田 2024)
性別役割分業は、近代社会での国民国家の競合状態という条件のために生まれたものである。女性が出産や育児、家事に携わってきたのは、近代社会という社会のありようの帰結(=役割分業)に…
続きを読むバトラー「ジェンダー・アイデンティティは遂行的に構築される」(渋谷 2005)
「遂行的」というのは、言語学の用語である。文章の中には、それを発話することが、その内容を「行なう」ことになるものが存在する。たとえば、「私はあなたに百万円あげると約束します」な…
続きを読むバトラーによるジェンダー議論の再設定(藤村 2007)
彼女は、ジェンダーを後天的なものとするとらえ方が、逆にセックスを生物的なるがゆえに自然で自明なものとして、不可触の存在にさせる傾向があったのではないかと批判していった。すなわち…
続きを読む異性装をするトランスヴェスタイト(森山 2017)
ジェンダーという概念の肝の前半は「女らしさ」「男らしさ」の強制でしたが、その中の容姿(服装や化粧など)に関する「女らしさ」「男らしさ」の割り当てに抵抗する人々をトランスヴェスタ…
続きを読む『足をどかしてくれませんか。』におけるブルボンヌさんの語り
「ブルボンヌさん、どうして女装するのですか?」ブルボンヌ・家弓隆史・林香里・小島慶子による対談より抜粋 2018年12月2日【第4回メディアと表現について考えるシンポジウ…
続きを読む「男女特性論」の問題点(加藤 2017: 174-5)
加藤秀一,2017,『はじめてのジェンダー』有斐閣. 第1の問題点は、それが単なる「分離」言い換えれば水平的な「区別」ではなく、多くの場合、実は上下関係を伴う「差…
続きを読む専攻分野の性差(江原 [2001]2021: 239-41)
江原由美子,2021,『ジェンダー秩序 新装版』勁草書房. 専攻分野の男女の相違は、得意科目の相違に基づいているのだろうか。図表13は、高校生の教科観を示している。こ…
続きを読むハビトゥスとしてのジェンダー(江原 2012)
それでは身体経験に含まれるジェンダーを、どのようなものとして見ていけばよいのだろうか。私は少し前から、ジェンダーを「ハビトゥス」として見るという方法がある程度有効なのではないか…
続きを読むチョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』2001年~2011年
会社が新たに企画チームを立ち上げることになった。それまでは営業部が顧客を確保し、顧客の依頼による仕事を主としてきたが、逆に広告代理店がプロジェクトを企画し、協力企業を募るという…
続きを読むジェンダーに関するマイクロアグレッション(Sue 2010=2020)
女性たちによると、ジェンダーに関するマイクロアグレッションは頻繁に生じており、自らの貢献の価値を適切に認めてもらえていなかったり、性的な対象にされてしまったり、業績を低く見積も…
続きを読むマジョリティの特権を可視化する
上智大学ダイバーシティ調査分析プロジェクト「『マジョリティの特権を可視化する』ーダイバーシティ推進の構造的な障壁を取り除くためにー」https://x.gd/BAax1出…
続きを読む関連リンク
「男性のほうが体力がある」は本当か? スポーツを通じて学ぶジェンダー論 https://www.asahi.com/thinkcampus/article-111243/