(9)国家とナショナリズムの社会学

マイケル・ビリッグ「ありふれたナショナリズム」とスポーツ(原 2011)

 「ありふれたナショナリズム」は、「ネーションからなる世界」という概念的イメージをつくり上げる信条、前提、習慣、描写、実践などによって複合的に編成されるイデオロギー的言説である。…

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「熱い」ナショナリズムと「冷たい」ナショナリズム(塩原 2017)

 近代主義対エスノ・シンボリズムの論争は、ネイション形成の歴史的起源の説明の仕方をめぐるものであった。それに対して吉野耕作は、ネイションの創出を目指すこうした「創造型ナショナリズ…

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国家によるハビトゥスを通じた象徴的暴力の行使(Bourdieu 1994=2007: 152-4)

Bourdieu, Pierre, 1994, Raisons pratiques : sur la théorie de l'action, Paris: É…

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行為としてのナショナリズムの分類(樽本 2016; 佐藤 1995)

樽本英樹,2016,『よくわかる国際社会学 第2版』ミネルヴァ書房.佐藤成基,1995,「ネーション・ナショナリズム・エスニシティ――歴史社会学的考察」『思想』8…

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東京オリンピック関連資料

東京オリンピック基本構想懇談会「東京オリンピックの実現に向けて」2006年2月 大きな可能性と潜在力を持ちながら世界に存在感を示しえないこの国を、前回の日本開催からおよそ…

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オリンピックと戦争(深田 2018)

 オリンピックと戦争は深く結びついている。どちらも国家の強大な権力によって生み出されるプロジェクトだが、オリンピック=戦争型の権力とはどのようなものだろうか。 オリンピッ…

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ベルリンオリンピックの記録映画『オリンピア』の撮影技法と全体主義思想(長谷 2016)

 この映画を通して彼女が行ったことは、テクノロジーとしてのカメラの力を最大限に発揮させて、スポーツ競技を行う選手たちの肉体の躍動や精神的緊張などに肉薄し、誰も見たことのない視点か…

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