映画『家族を想うとき』(ケン・ローチ監督)

映画のパンフレットより引用

 フランチャイズの宅配ドライバーとして独立を決意したリッキー(クリス・ヒッチェン)は、「勝つのも負けるのも自分次第、できるか?」と本部のマロニー(ロス・ブリュースター)にあおられて、「ああ、長い間、こんなチャンス待っていた」と答えるが、どこか不安を隠し切れない。
 10年前、銀行の取り付け騒ぎで住宅ローンが流れ、建設の仕事も失ったリッキーは、職を転々としながら懸命に働いてきたが、安い給料で人に使われるのは、もうウンザリだった。
 帰宅したリッキーは、妻のアビー(デビー・ハニーウッド)に事業のシステムを説明し、本部の車を借りるより、買った方が得だと説得する。
 だが、借金を抱えた二人には、アビーの車を売る以外に資金はなかった。パートタイムの介護福祉士として、遠く離れたお年寄りの家にも通うアビーには車が必要だったが、1日14時間週6日、2年も働けば夫婦の夢のマイホームが買えるというリッキーの言葉に折れるのだった。


日本公開版予告編


オフィシャルのトレーラー


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