ライフステージ:一生のいくつかの区分とその時期ごとの“標準的な”生活課題(岩上 2002)


岩上真珠,2002,「ライフコースと家族」岩上真珠・川崎賢一・藤村正之・要田洋江編『ソーシャルワーカーのための社会学』有斐閣.

  • 乳幼児期……子どもの発達にとって、他者との安定的な関わりが不可欠。家族から安全と安心が提供されるべき時期。親(家族)への社会的サポートが考慮されなければならない
  • 児童期……家族の課題は、子どもが将来「自立した個人」となるように、道筋をつけてやること
  • 青年期……年齢的には思春期から、教育期間を終えるあたりまで。家族の課題は社会的にも、精神的にもきちんと「自立」させ、不要の干渉を行わないこと。定位家族としての課題
  • 成人前期……「社会人」になること、若い成人が結婚して家族をつくること、新しい夫婦間の関係を調整すること、親になることなど、もっぱら生殖家族を前提とした課題
  • 成人後期……子どもとの関係、家庭責任をめぐる夫婦の関係の調整が大きな課題。高齢化社会のなかで、子どもとして高齢になった親をどう支えるかという課題も出現してくる
  • 老年期……誰とどのように暮らすかということと、健康状態が最も大きな課題。多様な高齢者の自己実現を尊重し、子家族と社会がそれを支えていくことが、このステージでの課題

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です