間々田孝夫,2021,「消費社会への視点」間々田孝夫・藤岡真之・水原俊博・寺島拓幸『新・消費社会論』有斐閣,1-17.p.6
物質的要素
- 大衆的規模での生活水準の向上(貧困でない生活の実現)
- 工場で大量生産された消費財の普及
- 耐久消費財、とくに機械製品の普及
- サービス消費とレジャー消費の増大
- 消費財の機能とデザインの多様化
精神的要素
- 消費および消費財に対する強い関心
- 物質的欲望を肯定する態度
- 新しい機能や機能の改良を追求する態度
- 消費財を他人と自分の格付けや特徴付けに用いようとする傾向
- 流行を追い求め、それに沿わないことを恥ずかしく思う風潮
社会的要素
- 大量生産および大量販売のシステムの確立
- マーケティング諸手段の発達
- 消費者信用の発達と支払手段の多様化
- 私的消費と公的消費のアンバランス
- 消費者問題の発生と消費者運動の展開
- 消費の階層格差
- 消費を通じたグローバルな社会問題の発生(発展途上国への影響、地球規模の環境問題など)